未完成 | 胸につけてるマークは造反

未完成

未完成の作品って、どうしてあんなに面白いんだろう。不思議。明暗、グッド・バイ、アメリカ…。遺作だからか?はたまた別の理由か?
ファニーとアレクサンデルもサクリファイスも傑作だったしなあ(これは遺作)。

数年ぶりにタワレコに入ったもんで、たくさん買い物した。
ノスタルジアと狩人の夜とイントレランス買った。あとヴァンピロスレスボスとサスペリア2のサントラ。


■ムーア人の最後のため息
私の手には余った。競売ナンバー43の叫びと同じ。
たぶんもっと文学や文化に詳しければ楽しく読めるんだろうなあ…と思いつつ終わる感じ。

■現代韓国女性作家短編
もっと笙野頼子とか松浦理恵子みたいなのを期待していたのに、山本文緒とか山田詠美みたいなのしかなかった。

■熱帯魚
ちょっと変わった夏休み気分が楽しめる逸品。

■小間使の日記
最後の乱暴な終幕が、ファシズムの暴力そのものを表しているのか?
それはともかく、パッケージに書いてあるあらすじと印象がぜんぜん違うじゃないかよ!
ファシズム最後まであんまり関係ないし。あのあらすじが本当にどうしようもない。この映画の魅力を1ミクロンも伝えてない。
靴がヌーベルヴァーグのおっさんたちの単なるフェティシズムの小道具ではなく、物語の伏線になっているのに感心した。サスペンスっぽくてドキドキしたぜ!
幼女のレイプは本当に思い出してもムカムカするけど…。

■海辺のポーリーヌ
あちらさんの少女は、本当にしっかりしているなあ…。
自分が14の時こんなに自分の考えを主張したり、大人のことをきっぱり断ったり責めたりできなかったと思う。
夏気分が味わえた。緑の光線といい、ロメールの作品は夏の倦怠感・憂鬱感がすごくよく出ている。